【賃貸】に絡む、日本人・外国人比較調査の実態比較パート2
「家賃滞納リスクが多そう」「入居後のトラブルが心配」など、マイナスイメージが先行する外国籍契約者の実態を日本人比較のデータから読み取ります。前回レポートは、Yahoo!ニュースに転載されるなど大反響を呼んだ【賃貸&外国人】にまつわる実態調査をレポートするアットハースレポートの第二弾!
大家が在留外国人を敬遠する理由TOP3を公開!一位は、やはり言語に紐づいた理由
一位にはやはり、使用言語に紐づく問題で、トラブルや緊急時のコミュニケーションを懸念した理由が65%となっている。以下、「家賃滞納・未払いのリスク(61%)」「生活ルール・日常でのトラブルリスク(59%)」が続くが、こちらについての日本・在留外国人の実数値比較や具体例については、本レポートでもしっかり触れていきたい。
比較その1「入居審査通過率」
日本人・在留外国人の賃貸に絡む比較その1は、「そもそもどれくらいの割合で賃貸契約できているのか?」という観点から見ていきたい。やはりではあるが、圧倒的に日本人の方が割合的には高い。様々な理由はあれど、まだまだ在留外国人の方にとって「希望する暮らし」を手に入れることは容易ではないことが伺える。
しかし、アットハースから仲介する在留外国人の通過率は約82%と、日本人の審査通過率とほぼ一緒という結果になった。要因としては、①アットハース側でも一次スクリーニング(年収対希望家賃のバランス確認)を実施、②大手日系企業勤務等のお客様が多い、といった点が挙げられるが、それ以外にも仲介の範囲に留まらない管理サポートや一括丸投げの入退去サポートや、Googleレビュー5つ星評価100%の実績・リファレンスなども功を奏して、リスクの低い借主の集客に繋がっている。
比較その2「家賃滞滞納率」
こちらは今回のレポートで強く認識頂きたい部分でもあるが、外国籍・日本国籍との間で、家賃滞納・未払い率に対し、大きな差はみられない。「意外と滞納しないのは、なぜか?」と思う方もいるかと思うので、ここで弊社の考察を述べると『そもそも、”滞納率が高そう”というのがオーナー側の思い込みによるもの』という要因が大きい。滞納しそうな属性というのは、日本人・外国籍に関わらず一定数存在するが、「外国籍だから」という理由のファクトは調査結果からは見つけることは出来なかった。比較その1にも書いたが、入居審査においては外国籍が落ちやすい傾向にある為、実際には家賃滞納に至らない層を否認してしまっている可能性もあると考えられる。
比較その3「トラブル件数」
最後に、日本人・在留外国人の賃貸におけるトラブル件数のTOP3の項目をそれぞれ見ていきたい。やはり言葉や生活習慣など、国の違いによって生じる内容に関する項目が多い。居住人数を無断で増やしてしまうリスクについても、在留外国人ならではの傾向として見られたが、日本人のトラブル件数として1位に上がっている「家賃滞納」については、在留外国人の中では6位の項目に上がっており、やはり家賃滞納については、そもそも実態としてはさほど多くないということが考えられる。
在留外国人の入居前後のリスクを徹底カバーする、アットハースのサポート
「そうはいっても、英語も出来ないしコミュニケーションが取れるか心配」「万が一の際に仲介会社は間に入ってくれるのか?」と心配される方に向けて、在留外国人専門の賃貸仲介をメインとするアットハースによる、リスクサポートを記載します。また、弊社から紹介をさせて頂く契約者のほとんどが、日本の生活に慣れている外国人のため、今回のレポートで上がった様なトラブルで管理会社から問い合わせをもらったことは、ほとんどございません。この機会に『在留外国人への物件紹介も考えてみたい』と思われた管理会社様がいましたら、是非弊社にご相談下さい。
◼︎参考文献 / 対象データ
外国人の民間賃貸住宅入居支援策に関する考察 / 稲葉佳子
東京大学空間情報科学研究センター「民間賃貸住宅市場における入居審査と家賃滞納」
不動産適正取引推進機構「不動産取引・管理に関する実務調査 賃貸住宅管理アンケート」
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